オリジナリティ

お客様から良く聞かれること。

「ご自身のケアはどうされているのですか?」


セラピストしつつも、あまり同業者のお店に行ったりしないのです。

どうしても頭で考えてしまうから。


どんなカウンセリングするんだろう。

どんな施術するんだろうって・・・

まったくリラックス出来ない(笑)


スクール講師をやっていた時の卒業生のお店に年に2回行くくらい。

自分のメンテナンスはもっぱら朝晩の自分でやるストレッチ。


良く視察がてらサロンに受けに行く方もいますが、私はほぼゼロ。

視察ではなく、心底リラックスしたいので、頭で考えなくて良い別業種の施術を受けに行くことはあります。


ただ技術は磨きたいので知りたい時は、ちゃんと習いに行きます。

筋を通すと言うか。


過去にこんなことがありました。


私が使用しているプラナロム社のアロマを「香りが薄いわね。私が使っているアロマの方が良い香りだわ。ほらここのメーカーの。」と言ってパンフレットを差し出されました。

はい。勧誘。

後にタグが付いたので、SNSを見てみると、「技術盗みに行ったのに寝てしまった。」と。施術後のベットを許可なく撮影され、アップされていました。(現在、その方のアカウントはなくなっています)


また代官山のサロンに、技術を教えてほしいとのことで習いに来た生徒が卒業後、

メニュー内容と金額が同じ、更に施術後にサービスするものまで同じというサロンをオープンしました。

その方は、元々はお客様で、お客様の時から根掘り葉掘り色々聞かれてて、怪しかった。

そして、ご自身のサロンをオープンしたら、ぱったり来なくなりました。


技術を盗む

とか

人の真似をする

とか

やっても同じにはならない。


講師をしている時に、何百人の生徒を育てて来て、同じ施術を教えているのに、皆違う。

手の大きさも、リズムの取り方も、身体つきも、呼吸の深さも。

育ってきた環境や自分をまとう空気も全部違う。


トリートメントは、そういった総合的なもので生み出される。


自分の特徴を知って、それを引き延ばしていかないと伸びない。


私が生徒時代、先生が、「安藤さんの手は小さくて指が反っているから、指先まで神経を尖らせて、大きく動きなさい」と教えてくれた。


今の技術は、そうやって少しずつ自分を知ることで成長していった。


環境のことも。

ある生徒が、「リラクゼーションサロンて、暗い方が良いと思っていました」と言った。

私のサロンは、代官山の時から明るく太陽がサンサンと入り緑が見える場所。

トリートメントの時はカーテンを閉め、間接照明にする。

施術が終わったら、カーテンを開け風を入れる。

私が良いと思った環境作りをした。


セラピストも心地よい場所でなければ、良い技術は生まれない。

その環境すべてが「自分らしさ=オリジナル」の表れなのだと思います。


誰かの真似をするのではなく、ご自身がどういう環境でどういう技術を提供したいかを考えれば良い。


私は私。

誰かと比べたり、優劣つける必要もない。

ただ、これだけSNSが日常になると、色々なものが入ってきて比べてしまうのも事実。


だけど!

私にしか作り出せないものがあるはず。


そうやって、気持ちが揺れながら、少しずつ自分の軸を作ってきた。


私は、今この基盤が出来て、少しの自信がようやくついたところ。

今、さらに進化したいと思っています。

目標達成は5年後。

きっとその間に目や耳から刺激を受け、迷ったり不安になったりすると思うけれど。

それは自分との勝負。


もし人生100年あるとしたら、折り返したばかり。

佐伯ちずも60歳で銀座にお店を出したんだ。と思うと、まだまだやれることはあるなと思います。


頑張ろう。

そう誓う夜でした。

Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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