秋田へ
大好きだった、おばあちゃんが亡くなった。
もうすぐ、100歳になるところだった。
いつも、いつも笑顔で、いいことも嫌なことも、ぜーんぶあの笑顔で吹っ飛ばしてしまう人だった。
会うたびに『背大きくなったなー』と言うんだけど、それは、私の背が伸びたのではなくて、歳を重ねる事に、小さくなっているおばあちゃんに理由があった。
それを言うとケラケラ笑って『おらが縮んだんだべか』て、顔くしゃくしゃにして笑う。
晩年は、認知症を患っていた。
『私だーれだ』って聞くと、
『顔は見たことあるんだけど・・・どなたさんだったけなぁー。忘れちゃったものなぁー』と言って、顔をくしゃってしてケラケラ笑う。
忘れられたショックもその笑顔で吹っ飛んでしまう。
こんな風に生きたいな。
そう思わせてくれる人だった。
かなわない強さみたいなものを持ってる人。
なきがらもとても穏やかで、安らかでした。
会えない寂しさよりも、たくさんの思い出の方が勝って、エピソードもいっぱいあって、そのどれもがみんなを笑顔にする。
素敵な人でした。
今でも、いつまでも大好き。
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