秋田へ

大好きだった、おばあちゃんが亡くなった。

もうすぐ、100歳になるところだった。

いつも、いつも笑顔で、いいことも嫌なことも、ぜーんぶあの笑顔で吹っ飛ばしてしまう人だった。

会うたびに『背大きくなったなー』と言うんだけど、それは、私の背が伸びたのではなくて、歳を重ねる事に、小さくなっているおばあちゃんに理由があった。

それを言うとケラケラ笑って『おらが縮んだんだべか』て、顔くしゃくしゃにして笑う。

晩年は、認知症を患っていた。

『私だーれだ』って聞くと、
『顔は見たことあるんだけど・・・どなたさんだったけなぁー。忘れちゃったものなぁー』と言って、顔をくしゃってしてケラケラ笑う。

忘れられたショックもその笑顔で吹っ飛んでしまう。

こんな風に生きたいな。

そう思わせてくれる人だった。

かなわない強さみたいなものを持ってる人。

なきがらもとても穏やかで、安らかでした。

会えない寂しさよりも、たくさんの思い出の方が勝って、エピソードもいっぱいあって、そのどれもがみんなを笑顔にする。

素敵な人でした。

今でも、いつまでも大好き。

Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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