私流セラピストとしてのこだわり①

アロマセラピストとして仕事をしている中で、私自身の「こだわり」を少しづつ記録として書いてみようと思いました。


トリートメントしながら、色々思うことが多々あります。

私が長年セラピストとして「こだわってきたこと」を残して見たくなりました。


ひとつめは、「タオル」のこと。


トリートメントする上でタオルは、第一インプレッション。

タオルはお客様の肌が直接触れる、始めてのもの。

ベットに横になり「はぁ~」と気が抜けてほしい。

心地良く、安心でき、そして穏やかに眠りにつける場所であってほしいと思っています。

そのために、心掛けていることは4つあります。


ひとつめは、「包む」

これは、タオルの大きさのこと。

どんなに大きな人が来ても(横も縦も)身体全体を余裕があって包める大きさであること。

タオルの大きさが小さく感じられると「包まれている感」はなくなってしまいます。

「包まれている感」は安心感にも繋がり、リラックスのスイッチとなります。

私は、どんな方でも対応出来るよう、様々なサイズを用意するようにしています。


小さいタオルは、隙間を作り、お客様の肌が露出します。

そうなると、皮膚は冷え、身体は硬直し、筋肉が緩みにくくなります。

トリートメントの結果が出にくくなってしまいます。

寒い上に、トリートメント後も結果が出ない・・・

大きくて、包まれている感覚は、本当に心地良いのです。


ふたつめは、「肌触り」。

これは、洗濯と関わってきます。

タオルは「ふわふわ」「さらさら」と肌触りが良い方がいいですよね。

柔軟剤を多く使い、乾燥機を使うと「ふわふわ」「さらさら」になりますが、

柔軟剤はオイルの吸収を弱めるため、お客様の身体に塗布されたオイルが吸収されにくくなります。タオルも縮んでしまいます。


なので、私はタオルは柔軟剤を使いはしますが普通よりも少なめに、そして乾燥機にはかけません。

オイルを吸収したタオルが、程よくサラサラした感触にだんだんとなっていきます。

しかし、使用していくと、タオルからオイルが落ちにくくなり、タオルがしっとりとした感触に変化していきます。

そうしたら、破棄の合図。

新しいタオルへと変えています。

実は、タオルはスパンの短い消耗品なのです。


3つめは、「香り」

前の洗濯の時に、柔軟剤を使用すると言いました。

最近の柔軟剤は、「香料」が入っているものが殆どです。

私(アロマセラピスト)としては、この香料が結構「敵」なのです。

化学香料を使用している「柔軟剤」は、強烈な匂いでタオルに付着し、アロマの香りを半減させてしまいます。

自然な香りで出来ているアロマと、化学香料で出来ている柔軟剤の香りが、

トリートメント中にベットの上で混ざり合ってしまうのです。

せっかくの心地よい香りが台無しです。


少し前までは、「無香料」の柔軟剤は安易に見つけることが出来たのですが、

今は殆どが「香料入り」のため、「無香料」の柔軟剤を探すことが大変でした。

私は、ようやく見つけた「無香料」の柔軟剤をタオルに使用しています。

最近は洗剤も「香料」入りのものが増えましたね。

私は洗剤も「無香料」のものにしています。

ちなみに、自分の衣服も全て「無香料」の洗剤にしています。

また、この「香り」。

全ての方が、全ての香りを受け入れるかと言うとそうではないのです。

アロマもそうなのですが、好みの香りは人それぞれ違います。

自分が好きでも、相手は嫌いということもあります。

どんな方でも大丈夫なものは、香りがないことかと思っています。


ちなみに、私は香水も付けません。


4つめ、「きれいであること」

当然のことなのですが・・・

以前、整骨院で1年間アロマセラピーをしていたことがあります。

ここのタオルが、タオルの繊維が殆どほつれていて、院長に聞いたら

「オープンしてから1度もタオルを変えていない」・・・とのこと。

繊維が抜け、タオルを敷いた下からベットの生地が透けて見えるほど、擦れていました。

明らかに、古めかしい。

タオルを新調する様子もないため、私は暇な時に、糸を切って古めかしさをなくしてみようと思いました。

そして10年も使っていたタオルは、ゴワゴワでした。


この、ほつれた糸。

呼吸する鼻に入ったり、お客様の肌に付いたり、爪に引っかかったりします。

不快感を生む要因になると思っています。


私は、乾いたタオルを、まず「コロコロ」をかけます。

まず、繊維の間に入り込んだ、糸くずや髪の毛などを取り除きます。

同時に、ほつれた糸をハサミでカットします。

そして、タオルは余分な皺が出来ないよう、たたんでいきます。

皺があると、ベットにタオルをセッティングする時に伸ばせなくなり、

お客様の肌触りが悪くなります。


肌に直接触れる「タオル」には、衛生面に注意し、

心地良いこと

暖かいこと

安心すること

を大切にしています。


※文章・写真の転載・複製はご遠慮下さい。

Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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