成分表に書いてあること

精油を購入した時に入っている成分表。

(メーカーによっては、入っていないでネットや問合せで送ってくれるケースもあります。)


そこに書いてあるもので、必ずチェックしていることは・・・


学名

抽出部位

産地

蒸留時期と消費期限

不純物の有無

農薬の有無

成分名と濃度


購入している「健草医学舎」のプラナロムは、これらが全て記入された上の写真が本体と一緒に梱包されています。

正直、ここまで丁寧に仕事をされている日本のメーカーにはなかなか出会いませんでした。

健草医学舎を研修で尋ね、その仕事を拝見させていただいたことがあります。

細部まで行き届いた管理と研究は、とても安心出来るものでした。

精油を使用する者として安心して使用出来ますし、お客様にもお勧めできます。


では、私がチェックしている項目を少し解説。


🍁学名

学名は、植物についている世界共通の名前。

ハーブでも精油でも、この名前が学名欄に書かれています。

例えば、ユーカリ。

商品名には、「ユーカリ(Eucalyptus)」とだけ書かれていても、ユーカリの品種は50種類以上あります。

ユーカリ品種の「何」から出来た精油なのか。この学名で分かります。


例えば、

Eucalyptus globulus これは、ユーカリグロブルス

Eucalyptus radiata これは、ユーカリラデァタ

となります。

品種が違うので、含有成分も異なり、香りも異なります。


🍁抽出部位

植物のどこから抽出された精油なのか。

この抽出部位は、結構メーカーで異なります。

抽出部位によって香り・抽出成分は変わってきます。


🍁産地

どこで摂れた植物なのか、ここに明記されています。

育った場所により、土壌は異なるため抽出成分も変わってきます。

そうなると、香りの質も変わります。

アロマセラピストの中には、この産地で精油を選ぶ方もいます。


🍁蒸留時期と消費期限

これで精油の新鮮さが分かります。

私は、多少寝かせてある香りの方が好きです。

ちゃんと消費期限が書いてあるのも大切なこと。

ただし、開封してからは、空気に触れるため半年~1年以内に使用することは必須です。


🍁不純物の有無

当たり前のことなのですが、不純物が検出された精油は販売されていないです。

「ちゃんと検査している」という証が記入されているかどうかを確認しています。


🍁農薬の有無

こちらも不純物同様、検出されたら販売はされていません。

検査しているかどうかの確認をします。


過去にメーカーよりオーガニックと記された精油を分析した結果、農薬が検出されたことがあったと言っていました。

近隣で農薬の散布をしていると、オーガニックの土壌で育てられても、影響が出てしまうのです。

精油の抽出後、中身には問題ないか検査することも必須です。


🍁成分名と濃度

いちばん大事なのはここ!

何の成分が何パーセント含有されているか、です。

前に書いた、土壌の部分と繋がってきます。

その年の気候、そして土壌の特性によって、抽出成分は変わってきます。


精油を抽出後、抽出された成分は何パーセント含まれているのか、

それによって、精油の効能が分かります。


中には、毒性をもたらしたり、刺激を与えたりする成分もあるため、それが何パーセント含まれるかによって、使用の頻度や有無も変わってきます。



私は、医療機関でのアロマトリートメントが主のため、

様々な疾患を持っている方が沢山いらっしゃいます。


お客様の身体に使用するため、禁忌成分が含有されているかどうかを調べて使用しないと、

トラブルを誘発してしまうこともあります。

私にとっては、上記は必須項目なのです。

何かトラブルになって、アロマセラピーを嫌いになって欲しくないと言う願いもあります。


精油が届くと、これらの項目を調べるのは結構楽しみでもあります。

特に成分分析!

毎回、香りも変わるし、含有量も変わるので、楽しくて。


最近、含有成分の分析は価格も安くなってきたので、これからは分析するメーカーさんも増えるかなと期待しています。

日本で摂れた精油の分析も楽しみです。



Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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