シンプルなアロマローション

ここのところ、肌トラブルの相談が多くなってきました。

季節の変わり目でもあり、特に「秋」は漢方でいうと「燥邪」の時期。

乾燥の邪に身体が影響される季節です。

冷たい風が吹きはじめ、鼻、咽、皮膚、体内などあらゆる部分が乾燥しやすい時期になります。

さらにコロナウイルスの影響もあって、今まで乾燥悩みがなかった方も、マスクかぶれの声も聞きますね。

秋の花粉症もあって、肌トラブルが起きやすいシーズンでもあります。


私も近年、秋の花粉症で肌や目元がかぶれることが増えてきました。

秋は、ブタクサ・ヨモギなどがあり、スギ花粉症の人はかかりやすいそうです。


こんな時に、私が作っていてお客様にもおすすめしているのが

低コストの「シンプルなアロマローション」です。

材料代だけで言えば、1000円かからない。アロマを入れても2000円いくかな?と言う感じです。

低コストなので、身体でも顔でもバシャバシャ使ってもらって、肌の保湿力を強化していただきたいのです。


私は、この仕事を始める前は化粧品会社でトレーナー職を7年程していました。

皮膚のこと、化粧品成分のこと、それを理解した上でどう販売するかを美容部員さんや取引先に提案する仕事です。

時には店頭に立ったり、電話で皮膚相談を受けたりし、沢山の肌を見てきました。


そんな中で分かったのは、化粧品成分の中には、「化粧品」にするために肌に必要のないものも入っていること。それによって皮膚トラブルも起こってしまうこと。


化粧品会社を退職後は、自分で肌に塗布するものをその時の自分の肌状態に合わせて、化粧水・保湿ジェル・乳液をアロマを使って作るようになりました。


今回、ご紹介するのは肌トラブルが多くあり、市販の化粧水では染みてしまうなどのトラブルが起こってしまう方へおすすめしているローションです。

防腐剤などのアルコール不使用のローションです。


肌のバリア機能(外部から身体に悪い影響を及ぼすものを入らないように守る機能)が低下している方は、アルコールがしみて痛みが起こります。余計に皮膚トラブルは悪化してしまうのです。


ですので、皮膚に赤みやただれ(皮膚の皮が剥けている)がある方は、アルコールを入れないで作ることをすすめます。

そういった症状がなくなったら、アルコールを入れて作っても良いでしょう。

こういった段階を経ての作り方を、下記に書きますね。

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「シンプルなアロマローション」


①肌のバリア機能が低下している方(赤み、ただれがある方)

< 材料 >

・精製水またはハーブウォーター

・グリセリン

・容器(30ml以下)

 ※グリセリンは植物性の物をすすめます

 ※なるべくグリセリン100%の物を。

  グリセリン濃度25%のものなどあり、他の成分と混ぜている場合があります。

  成分表示を確認して購入して下さい。


< 作り方 >

①容器に精製水を6分目まで入れます。

②①にグリセリンを7分目まで入れます。

③容器を軽く振って混ぜ合わせ、ローションのテクスチャー(触り心地)を確かめます。

④③の状態が好みであれば、そのままお使いください。もう少しとろみや粘着力が欲しければ、グリセリンを追加しましょう。

※保存は冷蔵庫で。


< 塗布の仕方 >

・朝晩の洗顔後、スキンケアのいちばん始めに塗布して下さい。

・擦らず!叩かず!が基本です!優しく、労わるように塗布してあげて下さい。

・一度、塗布したら1分程度待ち、再度塗布します。

 1分経つ前に乾いている感じがしたら、すぐに塗布して下さい。

 3分くらい経っても乾いた感じがなければ、そこからいつものスキンケアをしてください。

 何度でも塗布し、肌が潤うまでつけましょう(目安3~10回程度)

・背中に塗布したい場合は、スプレー容器で作ると良いでしょう。

・乾燥が気になったら、日中いつでも塗布してOKです。


②いつものスキンケアでアロマを楽しみたい方

< 材料 >

・精製水またはハーブウォーター

・グリセリン

・無水エタノール(アルコール)

・好きなアロマ

・容器(100ml程度)

 ※①グリセリンは植物性の物をすすめます

 ※②なるべくグリセリン100%の物を。

  グリセリン濃度25%のものなどあり、他の成分と混ぜている場合があります。

  成分表示を確認して購入して下さい。


< 作り方 >

①容器に精製水を6分目まで入れます。

②①にグリセリンを①と合わせて7分目まで入れます。

③無水エタノールを5ml程度入れます。(多いとアルコール臭が強くなります)

④容器を軽く振って、混ぜ合わせローションのテクスチャー(触り心地)を確かめます。

⑤④の状態が好みであれば、そのままお使いください。もう少しとろみや粘着力が欲しければ、グリセリンを追加しましょう。

⑥好きなアロマを3~6滴ゆっくりと入れます。

⑦軽く左右に振り、混ぜ合わせます。

⑧使用する際は、軽く振ってから使用して下さい。

※保存は冷蔵庫で。(目安3ヶ月程度)


< おすすめのアロマ >

乾燥肌 → フランキンセンス・オレンジスイート・カモミールローマン/ジャーマン

      ローズウッド

脂性肌 → ティーツリー・ローリエ・ローズマリー・ラベンダーアングスティフォリア

しみ・たるみ(夜のみの使用)→ レモン・ゆず・ベルガモット


ご参考にしてみて下さいね。


これからの季節、本当に重宝するので、1本あると良いですよ!

一度お試し見て下さいね。


Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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