大切にするということ。アロマの学び。
最近、自然に触れる事が増えてきていて、ますますその大切さを実感しています。
以前から、使っているコップや着るもの、ペンやノートそのひとつひとつに人の思いや魂が込められている。という考えを持っていました。
それは、父が亡くなった時に、父の履いていたスリッパやズボンが履いてもいないのに存在感がとてもあって、温かさすら感じる。そしていとおしくなり涙が溢れてくる。という体験をしてから。
見えるもの、触れられるものが全てではなくて、そこには見えない物語が存在していると思いました。
例えば、先日、稲刈り体験をしてきました。
お米は、土壌を作るところからスタートし、稲を植え、育て、虫や天災から守り、ようやく稲刈りをしてから、天日干しし、稲穂から米をとり、袋に入れ出荷する。
ひとつひとつ作る人の「思い」が込められていると思うのです。
先日、フランスで活躍されている石田さんのワークショップに参加した時にも、ラベンダーの精油を作る製作者の思いの話がありました。
愛情を込めて作っている植物には、語りかけ、手でひとつひとつを丁寧に刈り取り、蒸留する時にはクラッシックの音楽をかけラベンダーに音楽を聞かせています。
そうすることで、良い香りの精油が出来上がるそう。
私達の手元には、「物」として届けられるけど、まさにそれは生き物で、沢山の人の思いが込められていると感じます。
そう考えると、ひとつひとつがとても大切で、「ありがとう」の気持ちを持って接したいと思うのです。
食も作る人がいて、売る人がいて、調理する人がいて、食べられます。
食器も土を作る人がいて、器を作る人がいて、焼き上げる人がいて、絵付けする人がいて、梱包する人がいて、販売する人がいて、手元にようやく届けられます。
精油も、無農薬の土壌を作り、ハーブを育て、手で狩り、熱い熱い蒸留釜で温度調節をしながら蒸留し、精油と蒸留水を手で分け、瓶に詰め、ようやく出荷されます。
そう考えると雑に使えない。
物を買うにも慎重になる。
そして、手元を離れる時にはやっぱり「ありがとう」を伝えてはなしてあげたい。
そう思うと、ひとつひとつを丁寧に。大切に。していきたいなと思うのです。
そして、もうひとつ。
雑に作っているものには、雑さが出る。
丁寧に作っているものには、丁寧が出る。
丁寧に大切に作られ、その思いが見えるもの=本物のような気がします。
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