茅ヶ崎へ
茅ヶ崎にある、有形文化財 明治創業の宿「茅ヶ崎館」へ行ってきました。
きっかけは、方位取りから。
漢方を勉強したきっかけで、風水も勉強しました。
私のセラピストの友人もずいぶん前から方位取りをしており、彼女から方位取りの仕方を教わって、今日この日に行ってきました。
良いということは、取り入れたい。
今日は、今年の最大吉の日。
自分の家から最大吉の方位が「南」となると、湘南地区しかなくさらにその先に行くと八丈島となる。八丈島はさすがに行けない。ならば、茅ヶ崎にいこう!と決めたはいいが・・・
天気は雨。
当日に行くのも良いが、どうせならその場所に長く滞在しようと思い、前日から行くことに。前日の吉方位・凶方位ともに存在せず、どこにいても大丈夫な日。
たまたまネットで調べていたら、出てきたのがここ茅ヶ崎館。
調べていくと、是枝監督や新藤監督、小津監督の定宿。様々な映画がここから誕生している。そして映画「命短し、恋せよ乙女」の舞台。
行くでしょう。
監督たちが泊まると言うお部屋「2番」が予約出来た。
これは、もう、いらっしゃいということだなと思いました。
部屋は、懐かしい空気が漂う。おばあちゃん家に来たよう。
空気が澄んでいて、窓からは緑しか見えず、窓を開けると波の音が聞こえる。
部屋には余計な物がない。
時計がないのがいちばん良かった!
私も自分の部屋には時計を置いていない。あると時間に縛られるようで居心地が悪い。
ドアも立て付け悪いけど、これも味。
ここまで古い物を手入れしながら使っていると、整い過ぎると違和感が出てくる。
本を2冊持って行って、今日は本を読むと決めていた。
持って行った本が、おばあちゃん家に住む20代女性の目線で書いた本で、なんとも宿泊した部屋と合っていた。
お茶を飲みながら、ゴロゴロして本を読み、携帯は遠くにおいて。
眠くなったら、寝る。起きたら本を読む。寝る。の繰り返し。
朝5:30。目が覚めた。
雨の音が屋根をコツコツとつく。
高い窓の隙間から薄暗い光が入る。
起きて窓を開ける。
波の音がする。
鳥が鳴く。
あぁ、泊まって良かった。と思う。
行く前は、少し怖かった。
泊まったことないし、一人だし、古いし、なんか見たらどうしようとか。ね。
でも、そんな「気」ぜんぜんなかった。着いたとたん、吹っ飛んだ。
朝ごはんも優しい和食で美味しかった。
朝食後、海までお散歩。
海には、あんまり心動かされず、部屋に戻って早く本が読みたいと思い、20分くらいで帰る。
チェックアウトぎりぎりまで部屋で本を読む。
チェックアウト後に、急に雨が降り出したので、雨宿りさせてもらった。
そうしたら、もう一組の宿泊客、親子の会話が聞こえてきた。
「お母さん、饅頭もった?!」
「持ったよ!」
「持ってないじゃないか!適当なこと言うなよ!」
「言ってないよ!」
「饅頭忘れたら、旅館の人迷惑だからちゃんと入れてよ!」
「分かったよ!」
思わず笑ってしまった。
あぁこういうやり取りを聞きながら、脚本書いたりしてたのかなって。
こういう会話が、温かく聞こえる宿でした。
今度は、別の部屋に泊まってみたい。
のんびり、ゆっくり過ごせる場所です。
パワーがついた。と言うよりは、リセットしたという感じかな。
良き休日でした。
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