伝わる

私がアロマセラピストとして活動始めた頃から、サロンに通ってくれていた友人のお話し。

同じセラピスト仲間で、身体のメンテナンスで毎月通ってくれていた彼女が、3年目を過ぎた頃、

結婚が決まって、地方に行くことになり、最後のトリートメントに来てくれました。

少し、年齢が上で、結婚したらすぐにでもお子さんが欲しいなとおっしゃっていました。


私にとっては、同じセラピスト仲間で、経験も少ない私のところに3年も通って下さった大切なお客様でもあり、友人でもありました。

毎月会えていたのが、もう簡単に会えなくなってしまうという寂しさ。

結婚して幸せになって欲しいという願い。

一緒にスクールに通っている時の思い出。

私をアロマセラピストとして成長させてくれたこと。

いろんな思いが重なっていました。


お腹のトリートメントに来た時に、

「お母さんのところにおいで。とっても素敵なママになるよ、いっぱい愛してくれるよ」

と心の中で語りかけながらトリートメントをしました。


全てのトリートメントが終了し、彼女の肩に手を置いて、「ありがとうございました」と声をかけた時、

彼女が「今日のトリートメント、いつもと違う・・・特にお腹、なんか違う・・・」と言って、泣き始めてしまいました。

「なんで、いつもと違うの…」


私も驚いて、いつもと違うとしたら、お腹のトリートメントの時に、願いを込めたよ。と伝えました。

彼女から「ありがとう・・・」と。


「思いは伝わっている」

言葉で直接伝えなくても、思いを込めたら、それは違うかたちで相手に届いている。

そう、実感した出来事でした。


私のトリートメントは、

嫌なことは吸い取る。

願いは届ける。

身体の不調には語りかける。

という思いを込めながらやっています。


皆さんの心と身体が元気であること。

それが私の願いです。


そうそう、彼女は結婚した翌年に元気な男の子を出産し、ママさんしています。

年賀状でのやり取りだけど、元気な姿が見れることがとても嬉しいです。

※文章・写真の転載・複製はご遠慮下さい。


Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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