農場実習2

カモミールジャーマンは、5月に摘み取りが始まります。

私が行った頃には、すでに摘み取りが終了していました。


カモミールは、ローズと同じように、たくさんのお花が必要で、

50kg(約25万個!!)のお花に対して、16㏄しか採れないそうです。

だいたい、精油は5ccで販売されているので、僅か3本分程度ということですね・・・

1kgを摘み取るのに、1時間かけても無理だったのに、その苦労といったら・・・


精油を1本作るのに、どれだけの労力がかかっているのかと思うと、1滴がとても重たいというか、

貴重というか。

私たちの手元に届くまでの苦労に感謝しきりでした。


お花が真っ白になったら摘み取り開始の合図だそうです。


農場での摘み取りが終了したら、講義の時間。


農場で育てているハーブ達の紹介や交配しているハーブの紹介。

その後、蒸留後に精油やハーブウォーターの内容物に関してのお話がありました。

興味深かったのが、農薬検出の事。


蒸留に行った精油メーカーは日本では珍しく農薬検出の有無やセシウム検出の有無を成分表に明記しています。

農場で栽培されているハーブ達は、無農薬ですが、農薬は風に乗ってハーブ達に付着します。

せっかく精魂込めて作ったハーブ達も隣の農場で農薬を使っていれば、農薬が付着する可能性があるそうです。


現に、海外から輸入した「オーガニック認証」を受けた、いわゆる無農薬で作ったと言われる、

精油を分析したところ、農薬(殺虫剤)が検出された事例の発表がありました。

これには、驚き!!

オーガニック認証を受けていれば安心と思いきや・・・危険!!と思いました。


ですので、やっぱり成分表にきちんと明記されている信頼出来るメーカーを選ぶべきだと話していました。


サロンで使用している精油は、お客様の肌に直接塗布するものなので、きちんと分析された精油を使用しています。

輸入された精油を分析し、厚生労働省にも提出しきちんと認可されたもの。

まさに、この発表をしたメーカーなのでより安心しました。


日本は、精油を「雑貨」として扱っているので、ここまで分析する必要はないですし、またこの分析した結果を示す必要もありません。

現に、分析表がないメーカーも多数あります。


ですが、中身に何が入っているのか理解し、そして安心性があるものをやはり肌に塗布してもらいたい。と私だったら思います。


また、この精油の中に何が含まれているのか、きちんと分かるセラピストにトリートメントをしてもらいたいと思います。


アロマセラピーは「民間資格」です。「国家資格」ではないため、資格がなくてもアロマセラピストと言っている方もいます。


アロマセラピーを勉強している方は分かると思いますが、一般の本では書かれていないことが沢山あります。

そういった注意事項、そして精油のことをしっかり学んだセラピストを選んでいただきたいなと心から思います。

ちょっと話がそれましたが・・・


アロマセラピーは奥深いのです。

簡単なものじゃないんです。

ということを改めて実感しました。

Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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