自分のための時間

新型コロナウイルスの影響で2か月間の休業期間を経て、6月から仕事が再開して、1か月。

この1か月のお客様の傾向を見ると、身体もメンタルもバラバラになり、自分でもどうバランスを取ったら良いか分からない人が多い。

そして、その状況をご自身でも気が付いていない人が多い。


香りを嗅いだ瞬間泣き出してしまう人や、トリートメント中に泣き出してしまう人もひとりやふたりではありませんでした。


思った以上に、コロナウイルスの影響は心と身体を蝕んでいるんだなと実感。


自分に置き換えても、外に出れないことや、買い物に行っても「この中にウイルスを持っている人がいるかもしれない」という疑う心で見てしまったり。思考をポジティブに切り替えることが難しかった。


小さいお子様がいる方は、保育園に預けることが出来ず、ご主人も家にいて、自分の時間を持つことが難しくイライラすることもあるが、「私は何なんだろう?」と思う時間が増えていってしまったり。


余命宣告されている家族を見舞うことすらも出来ない人がいたり。


医療従事者の方は、感染するかもしれないという怖さと医療従事者であると言う使命感との狭間で仕事をしていたり。


その結果、身体に力が入ってしまい、顎関節が硬くなっていたり、首、肩の張りが強くなっていたり、背中が張ったり。

便秘と下痢を繰り返す症状が出たり。


完全なストレス症状。

首から背中が張れば、呼吸が浅くなって、睡眠状態も悪くなる。

身体の巡りも悪くなり、浮腫みやすくなる。


殆どのお客様がこのような状態でした。


お客様が選んだ代表精油は、

オレンジスイート → 胃腸を整える・誘眠作用

ローズウッド → 慢性疲労・体内循環を良くする

レモングラス → 鎮痛作用・筋肉弛緩作用

ローレル → 抗菌・抗ウイルス・胃腸バランスを整える


不思議なことに、このうちのどれかを選ぶ方が多かったです。


なかなか自分のために使う時間が取れない方もいると思います。

それでも、ひと月に1時間でも構いません。

自分のために、自分を癒したり、褒めたりする時間を作ってほしいと思います。


殺伐とした心では、人を大切にする気持ちが生まれる余裕も出来ません。

自分を大切にすることが、家族や友人を大切にすることに繋がると思うんですね。

自分の心や身体に風が入る隙間をぜひ作ってほしいなと思います。


Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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