自然と共に生活すること。~陰陽論~
漢方を伝えるにあたり、漢方の基礎でもある
「陰陽論」があります。
この陰陽論。
私は、生活を見直すきっかけとなりました。
今では、陰陽論にそって、日々生活するように心がけています。
(社会生活の中、なかなか難しいけれど・・・)
私なりの言葉で、分かりやすくこの陰陽論をお伝えしたいと思います。
陰陽論は、私達の過ごす世界は「陰」と「陽」によって成り立っていると考えています。
「陰」は、「静」を表し、静かに過ごすこと
「陽」は、「動」を表し、活動的に動いて過ごしても良いということ。
例えば、「陰」は、
地、月、夜、内側、寒、秋、冬 を言い、
「陽」は、
天、陽(日)、昼、外側、熱、春、夏 のことをいいます。
この「陰」と「陽」。
お互いが存在しないと成り立たず、またどちらか一方がおさまらないと始まることが出来ません。
常に陰と陽が変化をしながら、お互いを尊重し流れています。
陰陽論を元に、1日の流れを表してみました。
朝日が昇った時から「陽」が始まり、活発に動く時間となります。
そして12時が「動」のピークになります。
12時~太陽がが沈むまでに、徐々に活動を緩めていきます。
ここまでの時間が「陽」。動いて良い時間となります。
日が沈んだら、静の時間「陰」のスタートとなります。
日が沈んだ時から0時までにそのスピードを緩め、
0時には「静」のピークを迎えます。
0時~日が昇るまでの時間は、身体が起きようと準備を始めていきます。
徐々に「静」から「動」に移行していきます。
「陽」の時間は身体は元気に動いていますから、身体活動も活発。
食事をしっかり摂り、仕事や運動を活動的に行うことをおすすめします。
午後から夕方は、少しずつペースダウンし、日が暮れたら仕事は終わり。
「陰」の時間は、身体活動はお休みモードに突入しているので、食事は控えめにし、
ゆっくりとリラックスの時間を過ごすこと。
そして、0時にまでには就寝する。
0時過ぎに寝ると、身体は起きる準備に入るため、睡眠トラブルを招く要因になります。
この1日の動きを表したのが「因時養生」と言って、時間による養生法です。
なかなか、今の世の中難しいですが、これが健康な身体作りのひとつと言われています。
これを季節で表すと、
春は、陽の始まり。立春からスタート。
夏は、陽のピーク。立夏からスタート。
秋は、陰の始まり。立秋からスタート。
冬は、陰のピーク。立冬からスタート。
※表の下に四季を表示
春と夏は、活発に動き、
秋と冬は、ゆったとした時間を過ごすこと。
そして、特に注意なのが、陽から陰に変化する夏から秋と
陰から陽に変化する、冬から春です。
動きのペースバランスを崩すと、冬に風邪をひきやすくなったり、夏バテをしたり、体調を崩しやすくなります。
私の知り合いで、もともとエネルギーが消耗しやすい体質にも関わらず、立春を迎えたとたん、「毎朝マラソンする!」と言って、マラソンを始めました。
その結果、インフルエンザにかかるということに。
陰のピークである「冬」は、冬眠の時期。
立春を迎えたら、少しずつ身体を動かし、夏にピークを迎えられるよう準備をする。
「春だから!」と無理に身体を動かすと、トラブルを招く結果になります。
「陰陽論」は、私達は自然と共存していると言うことを教えてくれるひとつです。
もうひとつ漢方で欠かせない「五行説」も自然と共に書かれています。
私達は、自然と共存している生き物であると言うこと。
自然に逆らうことは出来ないなと思いました。
私は漢方を学んだ後、仕事は18時までとし、寝るまでの時間を自分時間にしました。
夜は22時~23時には就寝。
今のところ身体は元気!それに日々が充実しています。
意識するだけでも、身体は変わっていきます。
出来ることだけでも、やってみてはいかがでしょうか。
身体は素直に答えてくれますよ。
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