自然観~五行説~

このイラスト。見たことある方多いのではないでしょうか。

漢方の基礎、陰陽論と五行説。


前回に続いて、今回は、奥深い「五行説」に着手していきます。

奥が深いので、何回かに分けて書いていきますね。

上手く伝わらなかったら、質問して下さい!


五行説は、自然界の習わしのこと。

自然界は、『木・火・土・金・水』この5つが巡ることで成り立っていると説いてます。

読み方は「もくかどこんすい」です。

それぞれ、自然界の中では大きな役割をしており、また互いを助けながら循環させ存在することが出来ています。


まずは、それぞれの役割を。


「木」

木は、全ての草や木のことをいいます。

木は、たえず成長し上や横へと伸びていきます。

大きく成長するために、土から栄養をもらい、陽を浴びて栄養素を取り入れていきます。


「火」

火は燃焼すると上へ上へと立ちのぼり、熱や光を発生させます。


「土」

土は、様々な栄養分を持ち、植物や食物、そして動物たちを育て養っています。

また、植物や食物、また動物などの生き物たちが命はてた時、土にかえります。

しかしその命は、後の植物や食物、動物たちの栄養となります。


「金」

「おかね」ではなく、「金属」のこと。

金は熱により形を変え、そして熱が冷めれば冷たさを感じます。

また磨けば輝く強さを持っています。


「水」

水は、下に向かって流れています。

水は元々冷たく、湿気を持っています。

すべてのものを潤す力を持っています。


この『木・火・土・金・水』は、互いが存在することで、世が生まれそして成長していきます。


「木」は擦り合わせると、「火」が生まれます。

「火」が燃えた後、灰となり、「土」を生みます。

「土」の中から、「金」は採掘されます。

「金」が採掘されるところに、「水」が存在しています。

「水」を得て、「木」は成長します。


この循環していることを「相生」と言います。


また、互いを押さえることで、バランスを取り存在を保っています。

「木」は「土」から栄養を取る。

「土」は「水」の流れを止める。

「水」は「火」を弱める。

「火」は「金」を柔らかくする。

「金」は「木」を斧となり剪定する。


互いの勢いが強くなり過ぎないように、バランスをとります。

これを「相克」と言います。


しかし、この状態をうまくキープ出来れば良いのですが、そうとも言えません。

上記の「相生」「相克」の異常が発生することがあります。

これを「五行の異常」と言って、「病に侵されている」ことをさします。


「土」に対して「木」が沢山植えられた場合、「木」に栄養を取られ「土」が克されてしまいます。

これを「相乗」といいます。

また、この逆で「土」の栄養が強すぎて「木」が負けてしまうこと。

これを「相悔」といいます。


互いを尊重しながら、助け合い成長していく。

こうやってバランスを取っている自然界に私達は存在しています。


そして、ここから更に、漢方要素が詰まってきます!

この『木・火・土・金・水』には、色、季節、身体、精神、味覚、方角がそれぞれ当てはまります。

それぞれに、同じように役割があり互いを助け、存在しています。

しかし、「相乗」や「相悔」の状態となると「病」が発症します。


この五行説。

風水や干支、四柱推命などの占いと関係もあります。

これは、学校を卒業後に知りました。


日本の占い、漢方薬、漢方診断、全てがこの陰陽五行がベースに作られています。

日本の伝統と言っても過言ではないですね。


それぞれの色や季節、身体などについて、ここで解説すると飛んでもなく長くなるので、

次から、それぞれの項目で詳しく書いていきたいと思います。


次からは身体の話にいよいよなっていきます。

Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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