湿気の時期に多いトラブル「湿邪」のお話し

最近のお客様のお悩みが

関節が痛む

身体が重だるい

からだが浮腫む

便がスッキリ出ない

やる気が出ない

食欲が落ちてきた

などの相談が多くなってきました。


私自身も、お風呂に入ったり、運動をすることでスッキリしていたのですが、ここのところ、なかなかスッキリしない日が増えてきました。


そんな時に思うのが、あぁ湿邪が来たなぁと思うのです。


漢方で言う、「湿邪」とは文字通り「湿気」による「邪気」のこと。

湿度が上がる5月末から梅雨明けまでがもっとも影響を受けやすいと思います。


湿気は、どんなイメージを持ちますでしょうか。

例えば、湿ったタオル。

重みがあって、しずくは下に落ち、溜まっていきます。

その症状が同じように身体に起こります。


体内に溜まった水分は、身体の下の方に溜まり、脚や手が重だるくなります。

また体内循環も悪くなりますので、老廃物も溜まりやすくなり、巡りが悪くなります。

体液は粘性を持ち、例えば、口腔内が粘ついたり、おりものがドロっとしたり

、便も粘り気が出てきます。


もともと体質が「水滞」の方は、更にいつも以上にだるくなってしまうので、大変です。

※水滞とは・・・簡単に言うと、通年とおして、身体がむくみやすく、関節にトラブルがあり、雨が降ると具合が悪くなるタイプの人のこと。この体質かどうかは、きちんと問診しないと分かりません。


そして、私の経験上、この湿邪に侵されやすいタイプの方は、

冷たい物を飲んだり、食べたりする

足先が冷えている

お風呂に入らずシャワー

たばこを吸う

運動しないもしくは苦手


ついつい暑いと、冷たい物を一気飲みしてしまいます。

しかし、これはNG。

知らず知らずのうちに、湿邪の居心地の良い身体を自分で作ってしまうことになります。


梅雨が始まるまでに、ぜひ万全の身体作りをしていただきたいと思います。


①まずは、お風呂!

本当は、ゆっくりと20分くらい40度のお湯に浸かっていただきたいのですが、普段入っていない人に酷な話。

例えば、週末や毎日交互でも良いです。シャワーの頻度を減らし、少しづつ増やしていってもらいたいのです。

お風呂は水圧で下に溜まった水分を上に流してくれます。

出来れば、お風呂から出て、寝るまでの間にトイレ(尿)に行くと良いです。

寝ている間にも尿が作られやすくなっていますから、夜中トイレに起きることがないように、トイレに行ってから寝ましょう。


②冷たい物を一気飲みしない!

ゆっくりと身体に染みこませるように飲みましょう。

出来れば常温が良いのですが、汗をかいたり熱を冷ますには冷たい物の方が良いです。

ただ、身体が熱くなっているところに、一気に冷たい物を入れると胃や腸がびっくりします。

身体の負担を考えると、少しずつゆっくり飲む方が良いです。


③適度な運動で、軽く汗をかく!

私のおすすめは、ウォーキング。

犬の散歩でも良いのですが、集中して20分くらいスタスタ歩くと良いですね。

汗がじんわりと出るくらい。

時間帯は、出来れば朝。一日の始まりが良いですが、無理であれば夕方に。

漢方で考えると、夜はおすすめしていません。(夜は身体を休める時間と考えています)


④足先の冷えは、お腹の冷え

お腹が冷えている人に、末端冷え性が多いと言うのも私の統計データです。

エアコンに1日あたっている方は、ぜひ、常温か温かいものを飲んで頂くことをおすすめしています。


⑤夏野菜は、温めて食べる

夏野菜は、身体の熱を冷ましてくれるのですが、身体が冷えていて汗がかきにくい時は、夏野菜も熱を通して食べることをおすすめしています。

身体を冷やさず、巡りを良くしてくれるので、「湿邪」撃退につながります。


漢方で言うと、これからの時期を健康に過ごすことが、秋そして冬を健康に過ごせることに繋がると考えています。


まずは、一度上記の5つのポイントをお試しください。

私もこれから「湿邪」との戦いに、身体を作っていきます。


Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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