お風呂に精油を入れて良い?
アロマスクールで講師をしていた頃、授業で生徒さんから
「お風呂に精油を入れるのは良いのですか?」
という質問がありました。
精油の危険性や使い方を学んでいくと、そういう疑問が出てくる人も多いです。
今まで、良かれと思っていたことが、「え?!」と言うこと、学ぶと多々あります。
私は、生徒さん達に、お風呂に直接精油を入れるのは「NO!」と伝えています。
なぜならば・・・これは、私の実体験のお話しです。
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私がアロマセラピーを勉強する前。
丁度、スクールに通うことを決め、某有名アロマメーカーさんが出版している本を買い、予習していた頃です。
本を購入する時に、一緒に「ベルガモット」の精油も購入しました。
その本には、
「お風呂に入れる時は、精油を直接湯船に1~5滴垂らし、かき混ぜて入浴しましょう」と
書いてありました。
私はその通り、お風呂に精油を5滴垂らしました。
しかし、香りがあまりしてこないため、もう5滴追加で入れ、良くかき混ぜました。
お風呂は良い香りに包まれ、喜んで湯船につかりました。
「はぁ~」っと一息ついたのも束の間・・・
湯船の表面にフワァ~っと油が浮いているのが分かります。
混ぜ方が甘かったかと思い、お風呂の中で掻き混ぜてみましたが、
やっぱり油が浮いてきます。
その直後、デコルテあたりがビリビリ、ビリビリ。
見てみると、筋状に赤くなっていました。
「うん?」っと思っているうちに、そのビリビリが全身に広がっていきました。
湯船から慌てて出て、シャワーで身体を流すも、シャワーがあたって全身が更に痛い!
お風呂から出て、タオルで身体を拭いても身体が痛い!
服を着ても、擦れた部分が痛い!
この痛み、帯状疱疹の痛みと似ています・・・。
もうどうしたら良いか分からず、横になり休むことにしました。
その後、ビリビリ感は、2時間近く続きました。
ちなみに、この出来事は日曜の朝風呂。1日台無しになりました。
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私が精油の量を多く入れたのも悪かったのですが、そもそもお湯に精油が混ぜ合わさるわけもなく、よく考えれば分かること。
それからと言うもの、塩かお風呂専用の乳化剤を使用して楽しむようにしていました。
スクールの授業では、この経験を生徒さんに伝え、岩塩や海塩と合わせたり、牛乳と合わせると良いなど、意気揚々とレシピを教えていました。
(その証拠に、ブログ写真はワークショップ時に使用した写真)
ですが、昨年2019年3月に来日したロバートティスランドの講演会に行った時のこと。
この、入浴法について症例を交えて説明がありました。
それは、これまで良いだろうと言われていた入浴法は勧められないということでした。
アロマセラピーが日本に来たのが1980年代。
ヨーロッパでは、その数十年前から、精油を作り医療現場で使われていこともあり、
様々な研究がされてきています。
アロマを使う人口も増えたことで、今まで知らなかった良いこと、注意しなければならないことが新たに分かってきました。
まず、牛乳や塩と合わせても、精油はお湯と混ざらず、分散されないとのこと。
その他、アルコール(お酒)やグリセリン、ベーキングソーダ(手作りのバスボムで使用)
でも水の中では分散されないことが分かりました。
上記を使用した人の中に、私と同じような刺激を感じた人がいることも症例で上げていました。
では、何と合わせたら良いのか。
専用の乳化剤。
もしくは、ホホバオイルやココナッツオイルと合わせてから湯に入れる。
オイルの場合は、入れる前にホホバオイルで精油を希釈するため刺激が少ないとのことでした。
お風呂に入ると、全身の筋肉が緩み、毛穴が開きます。
そこから精油が体内に浸透しやすくなるため、何も混ぜずに直接湯船に入れた場合は、ダイレクトに皮膚に入っていくわけですね。
ボディトリートメントでも希釈するのに、直接肌に垂らして塗っていると同じ状態になります。
怖い!恐ろしい!
そこまでして、お風呂に精油をいれたいか?と思われるかもしれませんが、
お風呂に入れると良い効果も沢山あります!
・肌を柔らかくし、潤します。
・香りが鼻から入り、疲れた脳を緩めます。
・睡眠の質が良くなる。
・香りを嗅ぐことによって、頭が切り替わりストレスの軽減につながる。
また、ここは「香りの効果」と言うタイトルでブログを書こうと思います。
朝入浴と夜入浴でも使用するアロマは異なるので、これもまた書きますね。
えっと、結果、ブログ上にある写真は、NG写真となります。
塩と混ぜてもお湯と精油は混ざりません。講演会後、ワークショップではやっていません。
もし、受けられた方でまだ作っている方がいたら、もうやめましょう。
ロバートティスランドの講演会では、他にも精油の効能のことや新しく発見された成分のことなど、会場ではどよめき多しでした。
様々な研究が進んでいる中、アロマセラピストも日々学びを深めていかなければならないと本当に思います。
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