五行説 【木】

こんにちは!

毎日まだまだ暑い日が続いていますね・・・。

今日は、少し前のブログ、「自然観 ~五行説~」で、書いた中の「木」について掘り下げていきます。

自然界の習わしと、身体との結びつき、そして食のお話しも書いていきますね。


さて、五行説のスタート地点でもある、「木」。

木は、全ての草や木のことをいい、大きく成長するために、土から栄養をもらい、陽を浴びて栄養素を取り入れていきます。

そして、たえず成長し上や横へと伸びていきます。

「木」は成長を表し、成長することで発展し、のびやかに大きく育ちます。


漢方では、自然界や人体と五行説を関連付けた「五行配当表」があります。

「木」でいうなれば、成長を助け、栄養を与え、取り入れた栄養を身体の中に巡らせ届けていきます。

そのような働きや行動をする臓腑、組織、生理的なもの、そして自然界のものを一覧にしている表です。


「木」の五行配当表に属するものは、

怒(ど)

風(ふう)

筋(腱)


例えば、「肝」。

西洋医学で言う、「肝臓」とは少し意味合いが違います。

「臓器」というように考えたりはしません。

例えば「肝」は、血を作る大きな役割をしていますが、血は身体のエネルギー(気)となり、様々な体内の臓腑を元気にしていきます。


「木」に例えると、太陽や土からもらった栄養を体内全体にまんべんなく届けています。

届けることで成長をしていくことが出来ます。


ただし、「肝」の働きが弱くなると、目が充血したり、爪がもろくなったり爪に腺が入ったりし、また、健も弱くなります。

このような状態になった時、「あぁ肝が弱っているな」と思ってみて下さい。


そして、この栄養を蓄え成長するシーズンが「春」です。

春は、青々とした新芽が成長し、「若い青野菜」を食べるとそのエネルギーを吸収でき元気に成長できると考えます。

例えば、たらの芽、ふき、うど、たけのこなど。


そして「東」は、風水で言うと成長や発展を表します。

成長したい時は、東側の部屋にすると良いそうですよ。


「風」は、下で吹くと言うよりかは、上部の高い位置で吹いています。

一定のスピードで吹いているわけではなく、弱かったり強かったり、吹く方向も変わります。

これも「木」で例えると分かりやすいですが、風が吹くと根や木部は揺れませんが、上部にある枝や葉が大きく方向関係なく揺れていきます。

この症状が身体に起こります。

身体の上部にトラブルが起きやすくなり、頭痛、風邪、鼻炎、花粉症、咳、咽のトラブルなど。また、風邪は体表に当たりますので、肌表面にトラブルを起こします。

また、上部が揺れると書きましたが、それも同様で、「めまい」や「ふらつき」などの症状も起こります。


そして、「肝」を使った、様々な言葉が日本にはありますね。

例えば

肝が据わる

肝に銘じる

肝を冷やす

感(肝)極まる

精神面と関係する言葉が多いのは、経絡(簡単に言うと、ツボとツボを繋げている道)にあります。

イライラしたり、怒りが湧くと頭(上部)が、「カッー!」となったり、また肝極まって「涙」として出てきたり。

「肝」が心や精神と大きく関わっているため、沢山の言葉があります。

※これは、経絡(簡単に言うと、ツボとツボを繋げている道)とも関係しています。


また、調べていたら、「肝」と「胆」の言葉もありました。

「肝胆相照らす」

極めて親しい関係であることを意味しています。

「肝胆傾ける」

お互い心を開いて話そうという意味。

肝と胆の気っても切れない関係性が、言葉として残っています。


そして「酸」。

精神的に、どうしても、イライラしたり、逆に落ち込みが激しい時は、

「酸味」がある食事が良いです。

だたし、食べ過ぎは注意です。

酸味ばかりではなく、甘味も一緒に取り入れると良いです。

辛味は避けて下さい。悪化します!


〇酸味

りんご、かりん、ごま、にら、梅、ゆず、レモン、ヨーグルトなど。

〇甘味

米類、牛肉、青菜、なつめ、クコの実、芋類など。


お客様の状況を見ていると、「春」のシーズンは、

特に心の浮き沈みに波があり、安定しない方が多い。

肌のかさつきや、めまいに悩まれる方も多くいます。


そんな時は、まずは適度な運動。お散歩でOK!

突然激しく動くのはNGと言っています。

そして、梅干しご飯すすめ、おかずは、たけのこやふきを煮たもの。

朝にはりんごなどのフルーツをすすめています。

そして、規則正しい生活を!これは、基本!


次回は、少し先を行き、「金」について書こうかなと思います。

五季が「秋」。まさに今のシーズンです。


読んでくださった方、ありがとうございます!

皆さんが、日々元気で健康に過ごせますように。



Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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