いざ、都へ
最近、自分の中で、都内に出る時にこう呟きます。
都内から郊外へと引っ越し、もうすぐ1年。
コロナウイルスの影響もあり、殆ど都内に行くことはなくなりました。
行くとしたら、どうしても変えることの出来ない、かかりつけ医の診察と美容院のみ。
そうなると月に2回程度しか、都内に行かない。
サロンでの仕事ももちろんあるが、荷物が多いせいもあるし、仕事をすることで
気持ちが一杯で立ち寄る余裕がないので、まっすぐ家路につく。
ショッピングしたり、買い物をするのは、せいぜい病院と美容院行った時だけとなった。
最後に住んでいた代官山は、10年いた。
最寄りは代官山だけど、恵比寿も歩いて行ける。
久しぶりに病院の帰りに、恵比寿から代官山まで、歩いてみることにした。
丁度歩くと、自分のサロンがあったところと家の前を通る。
懐かしいなぁ~
と、思いながら歩いてみると、なぜだか歩くスピードが速い!ことに気が付く。
どちらかと言うと、逃げ足気味。
なんでだ?
今、住んでいるところと歩くスピードが違い過ぎることに気が付く。
汗のかき方が全然違う!
そこで思った、「あーこれが都会に住むと言うことだ」と。
周りと歩くスピードを合わせていたら、すぐに汗をかく。
「忙しないわぁ」と実感する。
郊外に住んでみて、この夏始めて思ったのが、
「蝉ってこんなに鳴くんだ」や「夕方の風って、こんなに涼しいんだ」ってこと。
以前、サロンがあった街、代官山にまた住みたいか。と聞かれると
「いや、もー結構です。」と即言える。
ひとことで言うと、「疲れる」。
あんなに大好きだった街に、「戻りたい」と全く思わなくなった。
欲しい物が、ちょっと行けば手に入り、そして夜も明るく寂しくない。
日夜、人の声や音が何かしら聞こえる。
都内に住むことは、ステータスでおしゃれな世界にいる気分になっていたけれど、人間らしくはないなと離れてみて思う。
ずっと、ふわふわ浮いて過ごしていたような気もする。
でも、今は、自分の生きるスピードが身の丈にあったのか、とても安定している。
地に足がついている感じがする。
季節をちゃんと感じながら、追われることなく過ごせている。
部屋からも空がちゃんと見える。
風も入る。(前の部屋はビルに囲まれ入らなかった。)
「引っ越しして良かったなぁ」と、あらためて思った今日。
都内とは、程よい距離感がちょうど良いお年頃になったのだなと思うのでした。
0コメント