乾癬

週2日トリートメントに行っているクリニックには、

整形外科、皮膚科、形成外科、リハビリ施設があります。

そのため、膝や腰の痛みや術後のケアでアロマセラピーを選択される方がいます。


先日、3年程前からアロマセラピーに通って下さっているお客様から、はじめて「乾癬」であることを聞きました。


手をポリポリ掻いているしぐさをされていたので、

「痒みがあるのですか?」と聞いたところ、

「実は、何年も前からこの痒みに悩んでいて、皮膚科で乾癬と診断されて薬を塗っているが、良くならない。コロナの影響でアルコール消毒が増えたからかもしれない。アロマで良いのってありますか。」と言われました。

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『乾癬(尋常性乾癬)』とは。

炎症性の角化症の代表で、伝染性もなく、良性ですが、慢性の経過をとり、なかなか治りにくい病気です。

体質的要素が関係しているが、原因は不明。

白っぽく、厚いかさぶたがついた様々な大きさの赤い皮膚病変が全身、頭、肘、膝、外陰部に出来ています。

※「家庭の医学」による

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お客様から、相談を受けその日にブレンドした精油が、この3つです。


🍂エレミ

樹脂から抽出される精油で、少々粘性あります。

ヨーロッパ中世時代から、皮膚の軟膏剤に使用されていて、潰瘍や創傷からの感染症予防に使われています。

また、皮膚洗浄の石鹸にも使用されています。

リラックス効果のあるⅾリモネンも含有されているので、炎症による痒みの鎮静にも効果が期待出来ます。

香りは、レモンにスパイシーさを加えた感じです。


🍂ローレル

主に感染症に使用されますが、瘢痕形成(傷ついた皮膚を再生する)の効果もあるため、床ずれなどのケアにも使用されています。

リラックス成分のエステル類も含有されており、痛みの軽減にも効果が期待できる。

様々な炎症・痛み・精神トラブル・皮膚疾患に使用されている症例があります。


🍂ローズウッド(葉)

成分がモノテルペンアルコール類と酸化物類となり、菌や真菌、ウイルスの予防に働く。

また、リラックス効果のdリモネン、抗炎症作用のあるαテルピネオールも含有されており、炎症によるストレスの軽減もある香り。

皮膚再生効果もあり、アトピー性皮膚炎などの方にも使用しています(パッチテスト後)。


ベースオイルは、ホホバオイル 20mlに対して、精油6滴

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お客様の症状は、指と肘に症状が出ており、状態は表皮が薄く赤みと多少のかさぶたがありました。

トリートメント中に、指と肘に擦らないようにオイルを塗布してその日は終了。


2週間後来店された時に、その後の状況を伺ったところ、

「トリートメント後、全然痒みがなくなって、それがしばらく続きました!

このブレンドを日々使ってみたいです。」とおっしゃっいました。


ご自宅でのケア用にお試しで、30ミリのブレンドをお渡ししました。

1か月後、ご来店された時には、

「症状は塗ると改善するけれど、もったいなくてちびちび使っている。もっと欲しい。」

とのご要望で、100mlをお持ち帰りになりました。

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乾癬は、前にもあるように「完治しいにくい皮膚疾患」です。

継続して塗布することが大事になります。


上記のアロマブレンドは、お客様に香りを確認していただき、好きな香りで作っています。

香りの好みは、その日の体調や心の状況によって変化します。


お客様がこの3種類を選んだと言うことは、

「早くこの痒みを何とかしたい」という思いからだなと感じます。


全ての方に絶対にこの3種類が効く!という分けではありませんが、このうちの1つは、好まれる香りがあると思います。


皮膚トラブルに良い精油は多々ありますので、今後もブログで書いていきますね。

Kumiko Ando Aromatherapist

主に、医療施設内で「アロマセラピー+漢方」を融合させた、独自のトリートメントをしています。  漢方・アロマセラピーを分かりやすく、身近に感じられるようなブログや症例を書いています。 たまに、プライベートな出来事も書いています。

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