五行説 【火】
こんにちは。
五行説第二弾、「火」について書いていきます。
前回同様、自然界の習わしと、身体との結びつき、そして食のお話しも書いていきますね。
五行説には、「木・火・土・金・水」があり、2つ目である「火」。
「火」は、みなさんが想像される「火」そのものだと思います。
摩擦や熱が空気や風によって炎を作り、光を発しながら上へ上へと立ち昇ります。
そしてその威力が増した時、触れられることが出来ないほどの熱をもちます。
「火」は、熱を作り、上へ上へと立ち昇っていきます。
「火」の五行配当表には、下記があります。
心
小腸
喜(き)
熱
赤
苦(味)
舌
顔面
血脈
汗
夏
南
「火」は上へと立ち昇るため、影響を受けやすいのが身体で言うと、上半身です。
大きく影響があるのが、「心」。
「心」に影響がでると、イライラ、落ち着きがない、不安感、興奮しやすい、焦り、緊張などの症状がでます。
その結果、精神バランスが乱れ、陰の時間である夜に寝付きが悪くなったり、夢をたくさん見たりするようになります。
「火」によって、自分の「気」はどんどん乱れていきます。
「心」の乱れは、「舌」に表れてきます。
舌先が心の状態を表します。
紅くなっていたり、舌先が点々と苺の肌のようになっている時は、心に何かしらの「火」が起こり、ストレスがかかっていると考えられます。
「心」に影響が出ると、さらに「血脈」にも影響がでます。
熱が体内に周り、熱を持ったニキビや口内炎などの赤い腫れ物の他、歯茎の炎症、目の充血、頭痛などが起こります。
さらに「火」の威力が強すぎると本来「水」によって収まる火の力が、水の力が弱まってしまうため、体内の水分を蒸発させてしまうため、口が渇いたり、尿の出が悪くなったり、汗も沢山かくようになります。
さらに、悪化していくと、高熱が出たり、めまい、痙攣、鼻血、脱水などの症状がでます。
熱中症やインフルエンザなどを想像されると良いかと思います。
経絡で「心」と結ばれている「小腸」は、尿調整と水分吸収をしています。
そのため、尿が少ない、便に粘性がある、コロコロ便などの症状が出ます。
このように、身体の中で「火」によるトラブルが起きていた時は、
まず、火を冷ます「苦味」のある食べ物がおすすめです。
また、夏野菜にも水分が豊富で身体の熱を押さえてくれる効果があります。
そして香味野菜は、ストレスにも良いと言われています。
これらを合わせて、食事を摂られると良いですね。
〇苦味
苦瓜、菊花、コーヒー、緑茶、プーアール茶、びわ茶、レバー、ローズマリー、
よもぎ、らきょう、セロリ
〇野菜
トマト、胡瓜、茄子、冬瓜、西瓜、とうもろこし
〇香味野菜
ハーブ類、らっきょう、セロリ、茗荷、紫蘇
そして、最後「喜」。
漢方では、「喜ぶと気が緩む」といいます。
ご自身の心が喜ぶ場所や映画、漫画でも何でも良いです。
「嬉しい」「楽しい」「心地よい」という感情が生まれること、生まれる場所にいかれてみることをおすすめします。
美味しいご飯をお取り寄せしても良いのではないでしょうか。
この「火」から想像出来るように、症状が出やすいのが「夏」です。
もちろん、「夏」の時期ではなくても起こる方はいます。
身体の中に「火」による、上記のような症状が現れたら、
心が喜ぶ時間を過ごし、香味野菜などを使った料理を食べてみて下さい。
あと、方位では「南」をさします。
「火」は燃えさかるという意味から、仕事運や出世と関わるそうです。
会社などでは、ミーティングルームや応接室に。
ご自宅では、客間やリビング、書斎などが良いそうです。
インテリアに「赤」を使うと良いそうですよ。
どうぞ、ご参考にしてくださいね。
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